
Case Study Report .05
機械化の考え方を
根付かせてくれたWin-Board
「働きたくなる店」をめざして
今後も活用していきます
株式会社鳥太郎
総括マネージャー 金谷和豊様
導入前の課題について
機械による数値の見える化へ
僕は結婚を機にこの仕事に就きました。当時はまだ日報も全部手書きの時代でした。
ある時ホームページを作るのを任され、パソコンを操作していて思ったのです。「何でうちは電卓たたくような間違えやすい計算をやっているんだろう」と。
そこで、エクセルを一から勉強して現場用のフォーマットを作り、異動のたびに各店で普及させていきました。最初はみんな嫌がっていたのですが、やってみると楽なんですよね。
一方、事務所のほうはパソコンの部分と手書きの部分が混在していてとても大変でした。勤怠の部分はタイムレコーダーだったため、リンクしておらず、せっかくエクセルで出来ているデータを全部紙に印刷してそれを入力し直すという、なんとも無駄な作業をしていました。
「機械化へはどのような進め方を?」
かつて現場では「FAXしたけれど裏向きで字が読めない」、「留守電に入れたつもりが入っていない」といったトラブルもありました。
そこで、FAXは必ずパソコンにつながっている複合機から送り、履歴が残るようにしました。少しずつ機械による数値の見える化を進めていったのです。
すると、「出しているより取っているほうが多い。こんなに無駄な在庫を抱えていたんだ」ということが分かるようになってきました。
このようにして、時間をかけて社内の仕組みを変え、少しずつ機械に慣れてもらうようにしました。それと同時に、時流に乗り遅れないよう、いざというときにはすぐに機械を導入できるように、その下地づくりを進めていったのです。

アナログだった会社経営に機械を導入
Win-Board導入の決め手
発注と勤怠とPOSが一度に集約
今の社長になって、「これからは数字で管理しなければならない」という考え方に変わってきました。バブル以降、徐々に売上が落ちてきたことで、人件費や原価を意識した経営が必要でしたので、POSのデータも活用したいと思っていました。
ちょうどレジが新しくなるタイミングで、発注と勤怠とPOSが一度に集約できるものを探していたところいくつか検討した中でイーカムさんのWin-Boardがうちの求めるものにぴったりだったのです。
導入の効果について
誰でも閉店業務ができて時間短縮
以前は店長しかできなかった閉店業務が誰でもできるようになり、店長は助かっていますね。バイトの働かせすぎもすぐチェックできます。以前はタイムカードだったので、店に行って集計してみないと分からなかったのです。
労働管理が厳しくなってきましたから、機械化してなかったらと思うとゾッとしますね。
「Win-Boardの利点と期待すること」
まずは店舗のリアルな売り上げが見たいという希望があったんです。それで競争心を煽りたかったんですが、それがかなえられました。もう一つ大きかったのは、売上に対して人件費と仕入れがどれだけかかっているか、それが日毎に分かるようになったことです。ABC分析もできますし、数字を見て話すということができるようになりました。
イーカムさんとお付き合いを始めて「機械を使ってうまくやらなければならない」という考え方を根付かせることができました。これは非常に良かったと思います。今後もデータ化できるものはデータ化し、きちんと見える化していきたい。その意味でも、新しいWin-Boardには大いに期待しています。
今後、うちでは新しく評価制度を取り入れたいと考えていますので、具体的なフォーマットなどのご相談もさせていただきたいです。
「今後の展望をお聞かせください」
社長は「自分の子どもたちがその店に行きたい、働きたいと思うような店をつくりたい」と考えています。ですから店を大きくすることよりも教育を大切にしていて、外部研修をしたり講師を呼んだりもしています。人間はミスをするし、突然病気にもなる非効率なもの。しかし非効率だからこそ良い面もたくさんあります。機械が得意なところは機械に任せればいいんです。
いま飲食にとどまらず人手不足が進んでいます。バイトの皆さんにも、働きやすさ、まかないの良さなどをSNSで発信してもらおうと、いろいろ改善をしてきています。
将来どんな仕事に就くにしても、居酒屋の仕事をしていたことが、人に対してのお付き合いの仕方の勉強になったと思ってほしい。ある意味で人間らしい人たちとの接客ができる場が居酒屋です。「居酒屋って一番成長できるよね」、「居酒屋にいるから、こいつ、安心だな」と言われるようになってほしい。それを目標にしていきたいと思っています。

仕事を通してコミュニケーションスキルを